アウトドアしない家に、ポータブル電源は必要?夏の停電のために買って2年

公開:2026年8月5日

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結論:アウトドアをしない家でも、夏の停電のためなら買う価値がありました

夏の停電のこと、考えたことありますか。

台風。地震。雷。一度止まれば、数時間。ときには、何日も。冬なら、着こめばなんとかなる。

でも、夏は?

エアコンが、止まる。扇風機も、止まる。冷蔵庫の中身は、じわじわ傷んでいく。熱中症って、実は外より室内で起きることが多いんだそうです。夜も、油断できない。

うちは、アウトドアをしません。キャンプも、車中泊もしない。ポータブル電源なんて、一生無縁だと思っていました。

それでも2024年に買って、2年たった今、買ってよかったと思っています。

先に言っておくと、エアコンは動きません。でも、風と明かりとスマホは残せます。しかも、押入れで眠らせずに、毎日使う置き方があります。

この記事では、アウトドアと無縁な家が何を買って、どう置いて、実際に何ができるようになったのかを、弱点も含めて正直に書きます。

アウトドア、しないんです。うち

ポータブル電源って、ありますよね。

キャンプの動画とかでよく見る、四角い、大きな電池のかたまり。

正直、うちには無縁だと思っていました。だって、アウトドアしないから。キャンプも、車中泊もしない。

でも、防災のことを調べていたとき、ふと思ったんです。

「停電したら、夏のこの家、どうなる?」

エアコンなしの熱帯夜を、うちの猫と、夫と、私。何日しのげるんだろう…と。

それで買ったのが、ポータブル電源でした。キャンプのためじゃなく、夏の停電のために。

買ったのは、Anker Solix C800。容量768Wh(ワット時)の、中型サイズです。

押入れにしまったら負け。「パススルー」で毎日使う

ここで、ひとつ問題がありました。

防災用品って、押入れで眠りがちじゃないですか。非常食も、懐中電灯も、「どこにしまったっけ?」になる、あれ。

ポータブル電源も同じで、しまいこんだら電池が空のまま。いざという時に、ただの重い箱になる。

だからうちは、挿しっぱなしにしました。

壁のコンセントにつないだまま、ふだんの家電をポタ電経由で使う。「パススルー」という使い方です。

壁のコンセントからポタ電を通して、家電へ。これが「パススルー」です
壁のコンセントからポタ電を通して、家電へ。これが「パススルー」です

ふだんは壁の電気がそのまま流れて、停電したら、自動で電池に切り替わる。その切り替え、なんと0.02秒。つないだパソコンが落ちないくらいの速さです。

うちでつながっているのは、夫のパソコン。私はオンラインで授業をする仕事なので、雷の日の対策に、ほんとは私のパソコンをつなぎたいんだけど(笑)

つまり、うちのポタ電は押入れで眠っていません。防災用品なのに、毎日働いてる。

で、エアコンは動くの?(答え:無理でした)

ここ、いちばん気になるところですよね。

正直に言うと、エアコンは無理です。

エアコンの消費電力は、冷房でだいたい500ワット以上。768Whのポタ電だと、1時間ちょっとで空っぽ。一晩どころか、夕涼みで終わっちゃう。

それは買う前から、わかっていました。だからうちの頼みの綱は、扇風機。

それで調べてみて、はじめて知ったんです。扇風機には「ふつうの扇風機」と「DC扇風機」があって、電気の食い方が、ぜんぜん違うということを。

ふつうの扇風機(ACモーター)は、だいたい30〜50ワット。DCモーターの扇風機は、弱なら2.2ワット

桁が、ひとつ違う。

768Whの電池で2.2ワットなら、変換のロスを差し引いても、一晩どころか、丸2日以上回る計算。ふつうの扇風機だと、こうはいきません。

停電の夜に、風がある。それだけで、夏の心細さはぜんぜん違う。

そう思って、扇風機を買い替えることにしました。

防災のために買ったのに、1年中働いてる

とはいえ、です。

数千円で買える扇風機があるのに、DC扇風機は2〜3万円。

「扇風機に、この値段…?」

もったいない気がして、正直、めっちゃ悩みました。決め手になったのは、さっきのワット数でした。

選んだのは、シャープのプラズマクラスター扇風機。空気清浄機をシャープで使っているので、どうせなら、おそろいで。

(扇風機にプラズマクラスターがついてて意味があるのかは、正直よくわからない(笑))

で、これ。夏の防災のために買ったのに、気づいたら1年中出しっぱなしです。

理由は、首が真上(約90度)まで向くから。夏は扇風機。冬は真上に向けて、サーキュレーター。暖房の空気を、天井からかきまぜる係。

首は真上まで向きます。冬はこの向きでサーキュレーター代わりに
首は真上まで向きます。冬はこの向きでサーキュレーター代わりに

それと、音がほんとうに静か。寝るとき枕元で回してても、気にならないくらい。

夫がひとこと、「風の当たり方が違う」と言ってました。DCモーターの風は、当たりがやわらかいんです。

夏家電のはずが一年中働いてくれて、うちでは、もう元を取った気がしています。

正直に言っておきたい弱点

勧める前に、弱点も正直に。

まず扇風機。前面カバーが、外しづらい。

あまりに外れなくて、カスタマーセンターに電話したくらい(笑)。コツがわかれば難しくないんだけど、短気な人なら部品を割るかも、といつも思う。

操作パネルが羽の裏側にあって、ちょっと扱いづらいのと、高さの調節ができないのも書いておきます。(高さは、首が上下に大きく動くので、うちでは困っていません)

あと、格子が細かくて掃除がしづらい。

ポタ電のほうは…一度置いてしまえば、不便はないです。強いて言えば、最初に置き場所を考える必要があるくらい。

それよりも、安心が一番

電気が止まっても、夜でも、明かりがつけられる。スマホを何十回も充電できる。猫のそばで、扇風機が回せる。

ソーラーパネルは、まだ一度も使っていません

実は、ソーラーパネルも一緒に買っています。

そして…まだ一度も使っていません(笑)

でも、これでいいと思ってる。出番がないのが、一番。

もし停電が何日も続いたら、太陽の力で、ポタ電を充電しなおせる。「電気が尽きたら終わり」じゃない、という保険です。

値段と、容量の選び方

最後に、値段の話。

うちの扇風機(PJ-S3DS)は2024年モデルで、今の現行は後継機のPJ-U3DS(2026年発売)。機能はほぼ同じで、2万円前後です。

ポータブル電源のAnker Solix C800は、今も現役で売っていて、公式価格は10万円ほど。

10万円。高いですよね。私もそう思った。

ちなみに私が買ったのは、ソーラーパネルとのセットがクーポンで91,000円になっていたとき。セールやクーポンで、けっこう下がります。急ぎでなければ、そこが狙い目です。

それでも、安い買い物じゃない。

でも、このポタ電の電池は1日1回使っても約10年もつタイプ。しかも、Ankerには使い終わったポータブル電源の回収サービスがあります。

ポタ電って大きな電池のかたまりなので、ふつうのゴミには出せません。「最後は、どうやって捨てるの?」の答えが、買う前から用意されている。私がAnkerを選んだ理由は、じつはこれでした。

(回収の送料は自分持ちです。それでも、捨て方が用意されていること自体が安心材料でした)

10年で割れば、年1万円。ひと月なら、900円しない

月900円で、「真夏に停電しても、風と明かりとスマホはある」が手に入るなら。私には、高い買い物じゃなかった。

ちなみに、うちはC800(768Wh)にしましたが、正直、もうひとつ上のC1000とも迷いました。容量が約1.3倍あって、パワーにも余裕があります。

家族が多くて充電するものが多い人、停電中に使いたい家電が多い人は、こちらの方が安心かもしれません。(お住まいの人数や使い方しだい、ですね)

台風のニュースの見え方が変わりました

アウトドアをしない家に、ポータブル電源。買う前は、ほんとうに必要なのか分かりませんでした。

2年たった今、いちばん変わったのは、台風のニュースの見え方です。

前は、進路の予報を見ても「大変そうだな」で終わっていました。今は、「停電しても、風と明かりとスマホはある」と思える。同じニュースなのに、こわさが違います。

しかも、防災のために買ったはずのものが、押入れで眠らずに毎日働いている。

扇風機の買い替えどき、そして防災を考えはじめたあなたへ。うちの「夏の停電セット」、よかったら、のぞいてみてください。

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※我が家の備えの一例です。停電時に使える時間は、つなぐ家電や条件によって変わります。